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アレイのプロパティー (アレイ全体)

Array Manager の「Array Properties」パネルに表示される属性は、アレイの一般的な設定です。属性はアレイのすべてのメンバーに適用されます。

コマンド行で、tarantella config コマンドを使って、次の設定内容を表示および編集します。

Array Manager コマンド行 説明
Port Numbers (unencrypted connections) --array-port-unencrypted tcp_port
  • クライアントデバイスと Secure Global Desktop サーバー間の暗号化しない接続で使用する TCP ポート番号。
  • 標準接続 (SSL を使用しない接続) のユーザーからの接続を可能にするには、ファイアウォールでこのポートを開きます。
  • アレイ内のすべての Secure Global Desktop サーバーを再起動して、この属性に対する変更を反映させることをお勧めします。
Port Numbers (encrypted connections) --array-port-encrypted tcp_port
  • クライアントデバイスと Secure Global Desktop サーバーの間の暗号化接続で使用する TCP ポート番号。
  • セキュア (SSL ベースの) 接続のユーザーから Secure Global Desktop への接続を可能にするには、ファイアウォールでこのポートを開きます。
  • アレイ内のすべての Secure Global Desktop サーバーを再起動して、この属性に対する変更を反映させることをお勧めします。
Port Numbers (connections between array members) --array-port-peer tcp_port
  • Secure Global Desktop アレイのメンバー間の接続に使う TCP ポート番号。
  • これらの接続を使って、情報をアレイ全体に複製します。
  • アレイ内のすべての Secure Global Desktop サーバーを再起動して、この属性に対する変更を反映させることをお勧めします。
Log Filter --array-logfilter filter...
  • ログを出力する診断メッセージとその格納場所。
  • この属性には複数の値を指定できます。各ログフィルタの形式は component/subcomponent/severity:destination です。
  • ワイルドカード文字アスタリスク (*) を使って、複数のコンポーネント、サブコンポーネント、および重要度に一致させることができます。コマンド行でフィルタにワイルドカードを使う場合、シェルによって展開されないよう、フィルタを引用符で囲む必要があります。
  • 有効な出力先は、ファイル名またはプラグインログハンドラの TFN 名です。
  • コマンド行の場合、各 filter を空白文字で区切ります。フィルタにワイルドカード文字アスタリスク (*) を使う場合、シェルによって展開されないよう、フィルタを引用符で囲む必要があります。
  • ファイル名に、プレースホルダー %%PID%% を使用できます。%%PID%% には、プロセス ID が代入されます。
  • コマンド行の場合、各 filter を空白文字で区切ります。Array Manager では、各フィルタを復帰改行で区切ります。
  • ログフィルタの設定方法およびログ出力の表示方法の詳細については、「ログフィルタを使用した Secure Global Desktop サーバーの問題解決」を参照してください。
  • この属性に対する変更は、すぐに反映されます。
Enable billing services --array-billingservices 1 | 0
  • アレイ全体の請求処理サービスを使用可能にするかどうかを設定します。
  • このサービスはアレイのメンバーのディスク容量を大量に使用します。
  • 使用可能にした場合、tarantella query billing コマンドを使って、請求処理のログを分析できます。
  • この属性に対する変更は、Secure Global Desktop サーバーの次回の起動時に、アレイメンバーに反映されます。
Enable resource synchronization --array-resourcesync 1 | 0
  • アレイ全体のリソースの複製を使用可能にするかどうかを設定します。
  • 使用可能にした場合、アレイの各メンバーの「Tuning properties」に設定されている時刻に、同期が開始されます。
  • この属性に対する変更は、すぐに反映されます。
Client Drive Mapping: Let users access client drives --array-cdm 1 | 0
  • アレイ全体のクライアントドライブマッピング (CDM) を有効にするかどうかを設定します。詳細については、「クライアントドライブマッピングの設定」を参照してください。
  • ドライブマッピングを有効にしても、アレイのすべての Secure Global Desktop サーバーを再起動しないと、CDM サービスを利用できるようになりません。アレイを再起動せずに、手動で CDM サービスを開始するには、アレイのすべてのメンバー上で tarantella start cdm コマンドを実行してください。
  • ドライブマッピングを無効にしても、アレイのすべての Secure Global Desktop サーバーを再起動しないと、CDM プロセスは停止しません。アレイを再起動せずに、手動で CDM サービスを停止するには、アレイのすべてのメンバー上で tarantella stop cdm コマンドを実行してください。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションにのみ反映されます。
Client Drive Mapping: Use WINS for better performance --array-cdm-wins 1 | 0
  • クライアントドライブアクセスのパフォーマンスを向上させるため WINS を使用するかどうかを設定します。WINS を使用しないと、Microsoft Windows ネットワーキングの既知の問題が原因で、パフォーマンスが制限される場合があります。
  • WINS サービスは、Secure Global Desktop サーバー上のポート 137/udp を使用します。
  • 次の場合にのみ、WINS を有効にしてください。
    • 使用する Microsoft Windows アプリケーションサーバーが、アレイのメンバーと同じサブネット上にある。
    • 使用する Microsoft Windows アプリケーションサーバーで、アレイのメンバーが WINS サーバーとして表示される。
  • この属性に対する変更は、Secure Global Desktop サーバーの次回の起動時に、アレイメンバーに反映されます。
Client Drive Mapping: Fallback Drive --array-cdm-fallbackdrive letter_direction
  • ドライブ文字がすでに使用されているため、検索および検索方向の起点である、設定されたドライブ文字を使ってマッピングできないクライアントドライブ用です。クライアントドライブのマッピングには、最初の未使用のドライブ文字が使用されます。
  • 指定可能な値は、[a-zA-Z][+-] という形式です。たとえば「V-」は、ドライブ V からアルファベットを降順で検索します。「f+」はドライブ F から昇順で検索します。ドライブ文字に、大文字と小文字の区別はありません。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションに反映されます。
Audio: Enable Windows audio service --array-audio 1 | 0
Audio: Windows audio sound quality --array-audio-quality low | medium | high
  • オーディオデータのサンプリングレート。
  • オーディオの音質を調整すると、送信されるオーディオデータ量が増加または減少します。
  • デフォルトでは、「Medium Quality Audio」が使用されます。ほとんどの場合は、この音質のままでかまいません。
  • 次のサンプリングレートがあります。
    • Low Quality Audio - 8kHz
    • Medium Quality Audio - 22.05kHz
    • High Quality Audio - Medium Quality Audio と同じ (ターミナルサービスの制限)
Audio: Enable UNIX audio service --array-unixaudio 1 | 0
  • アレイ全体の UNIX オーディオサービスを使用可能にするかどうかを設定します。
  • オーディオは X アプリケーションでのみ使用できます。Sun Secure Global Desktop Enhancement Module のオーディオモジュールが、アプリケーションサーバーにインストール済みで、実行中である必要があります。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションにのみ反映されます。
Audio: UNIX audio sound quality --array-unixaudio-quality low | medium | high
  • オーディオデータのサンプリングレート。
  • オーディオの音質を調整すると、送信されるオーディオデータ量が増加または減少します。
  • デフォルトでは、「Medium Quality Audio」が使用されます。ほとんどの場合は、この音質のままでかまいません。
  • 次のサンプリングレートがあります。
    • Low Quality Audio - 8kHz
    • Medium Quality Audio - 22.05kHz
    • High Quality Audio - 44.1kHz
Smart card: Enable smart card service --array-scard 1 | 0
  • アレイ全体のスマートカードサービスを使用可能にするかどうかを設定します。
  • スマートカードは、Microsoft Windows 2003 アプリケーションサーバーで動作するアプリケーションでのみ使用できます。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションにのみ反映されます。
Profile Editing: Enable user profile editing --array-editprofile 1 | 0
  • Secure Global Desktop Client で使う独自のプロファイルを、ユーザーが作成、編集してよいかどうかを設定します。
  • デフォルトでは、プロファイル編集は有効になっています。
  • プロファイルの編集を禁止すると、それは Secure Global Desktop 管理者 を含むユーザーについて禁止したことになります。その場合でも、Secure Global Desktop 管理者 は Profile Editor アプリケーションを使用してプロファイルを作成および編集できます。
  • 個別のユーザーのプロファイル編集を可能にするかどうかは、Object Manager 内の組織、組織単位、または人物オブジェクトの「Profile Editing」属性を使って制御できます。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションにのみ反映されます。
Clipboard: Enable copy and paste --array-clipboard-enabled 1 | 0
  • Windows および X アプリケーションエミュレータセッションのコピー&ペースト操作を、アレイ全体で使用可能にするかどうかを設定します。
  • デフォルトでは、コピー&ペーストは使用可能になっています。
  • 個別のユーザーのコピー&ペースト操作を使用可能にするかどうかは、Object Manager 内の組織、組織単位、または人物オブジェクトの「Clipboard Access」属性を使って制御できます。
  • この属性に対する変更が反映されるのは、新規エミュレータセッションだけです。
Clipboard: Client security level --array-clipboard-clientlevel
  • Secure Global Desktop クライアントのセキュリティーレベルを設定します。
  • Windows または X アプリケーションエミュレータセッションおよびクライアントドライブ上で実行中のアプリケーション間でコピー&ペースト操作を制御するのに使用します。
  • セキュリティーレベルには、任意の正の整数を指定できます。数値が大きくなるほど、セキュリティーレベルも高くなります。デフォルトのセキュリティーレベルは 3 です。
  • クライアントで実行中のアプリケーションに対してコピー&ペースト操作を使用不可にするには、コマンド行に -1 を指定します。
  • この属性に対する変更が反映されるのは、新規エミュレータセッションだけです。
Serial Port: Enable serial port mapping --array-serialport 1 | 0
  • シリアルポートへのアクセスをアレイ全体で有効にするかどうかを設定します。詳細については、「シリアルポートへのアクセスを設定する」を参照してください。
  • デフォルトでは、シリアルポートへのアクセスは有効です。
  • シリアルポートへのアクセスをユーザーごとに設定する場合は、Object Manager 内の組織、組織単位、または人物オブジェクトの「Serial Port Mapping」属性を使用します。
  • この属性に対する変更は、新しい Webtop セッションにのみ反映されます。
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