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X アプリケーションでのサウンドの有効化

Secure Global Desktop 管理者 は、Secure Global Desktop (SGD) を使ってアクセスする X アプリケーションのサウンドを有効にできます。X アプリケーションでサウンドを聞くには、クライアントデバイス、SGD UNIX オーディオサービス、アプリケーションサーバー、および X アプリケーションの設定が必要な場合があります。設定方法の詳細は、後続のセクションを参照してください。

クライアントデバイスの設定

X アプリケーションでサウンドを聞くには、クライアントデバイスでサウンドが再生可能になっている必要があります。

Solaris Operating System (Solaris OS) または Linux クライアントデバイスのユーザーは、次のオーディオデバイスに対する読み取りおよび書き込みアクセス権を保持している必要があります。

SGD を使用して X アプリケーションを実行している場合、ユーザーはサウンドの再生が可能な Secure Global Desktop クライアントを使用する必要があります。すべてのプラットフォームの Sun Secure Global Desktop Client がサウンドを再生できます。サウンドの再生が可能な旧クライアントの詳細は、「Secure Global Desktop リリースノート」を参照してください。

クライアントデバイス上のオーディオミキシングがサポートされています。Solaris OS ワークステーション、Microsoft Windows、および Mac OS X クライアントデバイスでは、クライアントハードウェアがミキシングを実行します。Linux および Sun Ray クライアントデバイスでミキシングを実行するには、Enlightened Sound Daemon (ESD または EsounD) が必要です。

SGD UNIX オーディオサービスの設定

X アプリケーションでサウンドを聞くには、アレイで SGD UNIX オーディオサービスが有効になっている必要があります。UNIX オーディオサービスは、デフォルトでは無効に設定されています。

UNIX オーディオサービスを有効にするには、次の手順を実行します。

オーディオサービスは、新しい Webtop セッションを開いたときに有効になります。現在の X アプリケーションセッションでサウンドを有効にするには、ユーザーは Secure Global Desktop からログアウトしてから再度ログインする必要があります。

オーディオの音質も設定できます。デフォルトは「Medium Quality Audio」 (サンプリングレート 22.05 kHz) です。通常はこれで十分です。

アプリケーションサーバーの設定

X アプリケーションでサウンドを聞くには、SGD Enhancement Module のオーディオモジュールをアプリケーションサーバーにインストールして実行する必要があります。

オーディオモジュールのインストール方法については、「Secure Global Desktop インストールガイド」を参照してください。Enhancement Module のインストール時にオーディオモジュールをインストールしなかった場合は、Enhancement Module をアンインストールしてから、再インストールする必要があります。

オーディオモジュールをインストールしたら、install_dir/bin/tem startaudio コマンドを使ってオーディオサービスを開始します。install_dir はデフォルトでは、/opt/tta_tem です。

オーディオモジュールにより、SGD オーディオデーモンおよびオーディオドライバエミュレータがインストールされます。

オーディオモジュールにはオーディオドライバエミュレータが含まれるため、アプリケーションサーバー自体にサウンドカードは不要です。

オーディオデーモンがサポートするオーディオデータ形式を次に示します。

オーディオデーモンは、1 または 2 チャネル用の 8000 Hz ~ 48 kHz の任意のサンプリングレートをサポートします。オーディオデーモンは、Array Manager の「Array properties」パネルの「UNIX audio sound quality」属性で指定されたサンプリングレートを使用します。デフォルトのサンプリングレートは 22.05 kHz です。

SGD オーディオデーモンは、ランダムなポート上で SGD サーバーに接続します。アプリケーションサーバーと SGD サーバーの間にファイアウォールが存在する場合、ファイアウォールは、すべてのポート上で、アプリケーションサーバーから SGD サーバーへの接続をすべて許可する必要があります。

Linux プラットフォームでは、オーディオドライバエミュレータの動作にはカーネル内にサウンドコアモジュールが必要です。このオーディオドライバエミュレータは、Open Sound System (OSS) エミュレータです。

X アプリケーションの設定

X アプリケーションでサウンドを聞くには、適切なオーディオデバイスとオーディオ形式を使ってサウンドを出力するように X アプリケーションが設定されている必要があります。

一部の X アプリケーションは、オーディオ出力に /dev/audio または /dev/dsp デバイスを使用するようにハードコードされています。SGD オーディオリダイレクトライブラリを有効にして、SGDAUDIODEV 環境変数で指定されたデバイスを X アプリケーションが使用するようにします。オーディオリダイレクトライブラリを有効にするには、Object Manager の「Advanced」パネルで「UNIX Audio - enable LD_PRELOAD (--unixaudiopreload true) 」ボックスにチェックマークを付けます。

SGD オーディオドライバエミュレータは、OSS ドライバです。OSS を使用するように X アプリケーションを設定することが必要な場合があります。システムが Advanced Linux Sound Architecture (ALSA) を使用している場合、カーネル内で ALSA OSS エミュレーションモジュールを有効にすることが必要な場合があります。

X アプリケーションで使用する接続方法 (--method) が SSH であり、アプリケーションの表示先 (--displayusing)が kiosk ウィンドウの場合、「Session Ends When (--endswhen)」属性を「Script exits or no windows (loginscriptnowindows)」に設定する必要があります。

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