Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> はじめに
> Webtop セッションとエミュレータセッションの概要
このトピックの内容 |
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進行中の Webtop セッションとエミュレータセッションを監視することにより、ユーザーが行なっていることを追跡できます。
Webtop セッションは、ユーザーが Secure Global Desktop にログインした時点で開始されます。ユーザーのログイン方法、つまり、ユーザーが入力したユーザー名とパスワードが、ユーザーのタイプを決定します。言い換えれば、ログイン方法がユーザーの Webtop セッションの動作を決定します。ログイン方法は 2 つに分けられます。
匿名ユーザーと共有アカウント | それ以外のユーザー |
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Webtop セッションは、ユーザーがログアウトした時点、または Web ブラウザを閉じた時点で終了します。 | Webtop セッションは、ユーザーがログアウトした時点で終了します。 |
ユーザーがログインしている場合、もう一度ログインすると、新しい Webtop セッションが開始されます。既存の Webtop セッションに影響はありません。 | ユーザーがログインしている場合、もう一度ログインすると、Webtop セッションが再配置されます。古い Webtop セッションは終了されます。 |
Webtop セッションは、ユーザーのログイン時に Secure Global Desktop アレイのメンバーによって開始されます。
Object Manager で、人物オブジェクト、プロファイルオブジェクト、およびホストオブジェクトには、「Sessions」タブがあります。ここには、そのオブジェクトに関係するすべての Webtop セッションが表示されます。たとえば、ある特定のプロファイルオブジェクトに関係するすべての Webtop セッションなどです。
「Sessions 」タブでは、各 Webtop セッションの詳細情報を表示したり、特定の Webtop セッションを終了して Secure Global Desktop からユーザーをログアウトさせたりすることができます。
また、tarantella webtopsession
コマンドを使ってコマンド行から Webtop セッションを操作することもできます。
エミュレータセッションは、ユーザーが Webtop 上のリンクをクリックしてアプリケーションを起動した時点で始まり、通常はアプリケーションを終了した時点で終わります。
Webtop セッションの場合と同様に、ユーザーのタイプがエミュレータセッションの動作に影響を与えます。匿名ユーザーまたは共有ユーザーの場合、エミュレータセッションは、Webtop セッションの終了時に、必ず終わります。それ以外のユーザーの場合、エミュレータセッションは複数の Webtop セッション間で保持することができます。
エミュレータセッションは、アレイの 1 台のメンバー上で実行されます。各エミュレータセッションには、対応するプロトコルエンジンプロセスがあり、クライアントデバイスとアプリケーションサーバーの間で通信します。プロトコルエンジンは、アプリケーションで使われているディスプレイプロトコルを、クライアントデバイス上の Secure Global Desktop コンポーネントが認識する Adaptive Internet Protocol (AIP) に変換します。
エミュレータセッションの負荷分散を使って、プロトコルエンジンの負荷を、アレイ内の Secure Global Desktop サーバー間で分散させることができます。
各エミュレータセッションは、Secure Global Desktop を使って実行中のアプリケーションの 1 つに、それぞれ対応しています。
エミュレータセッションの再開機能を使うと、アプリケーションの使用をいつでも中断して、あとで任意のクライアントデバイス上で再開することができます。アプリケーションは表示されていない場合でも稼働し続けていて、たとえば、前の計算を、クライアントデバイスをシャットダウンしたあとに、別のクライアントデバイスからアプリケーションに戻って、結果を確認することができます。
各アプリケーションオブジェクトには「Resumable」属性があり、これによってアプリケーションを再開できるかどうかが決定されます。
エミュレータセッションは、Web ブラウザを閉じるなどのユーザーのアクションによっていつでも中断でき、通信障害などの予定外のイベントによっても中断されます。
再開可能なアプリケーションは、次の理由で役立ちます。
Object Manager で、アプリケーションオブジェクト、ホストオブジェクト、および人物オブジェクトには、「Sessions」タブがあります。ここには、そのオブジェクトに関係するすべてのエミュレータセッションが表示されます。たとえば、特定の人物が実行しているすべてのアプリケーションや、特定のアプリケーションサーバー上で実行されているすべてのアプリケーションなどです。
「Sessions」タブで、各エミュレータセッションに関する詳細を表示でき、セッションを終了することや、シャドウィングすることができます。セッションをシャドウィングすると、管理者とユーザーが同じアプリケーションを同時に使って対話することができます。
注 シャドウィングできるのは、Windows アプリケーションと X アプリケーションだけです。
また、tarantella emulatorsession
コマンドを使ってコマンド行でエミュレータセッションを操作することもできます。
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