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Webtop セッションとエミュレータセッションの概要

このトピックの内容
  • Webtop セッションとエミュレータセッションの概要と、その制御方法を習得します。

進行中の Webtop セッションとエミュレータセッションを監視することにより、ユーザーが行なっていることを追跡できます。

Webtop セッション

Webtop セッションは、ユーザーが Secure Global Desktop にログインした時点で開始されます。ユーザーのログイン方法、つまり、ユーザーが入力したユーザー名とパスワードが、ユーザーのタイプを決定します。言い換えれば、ログイン方法がユーザーの Webtop セッションの動作を決定します。ログイン方法は 2 つに分けられます。

匿名ユーザーと共有アカウント それ以外のユーザー
Webtop セッションは、ユーザーがログアウトした時点、または Web ブラウザを閉じた時点で終了します Webtop セッションは、ユーザーがログアウトした時点で終了します
ユーザーがログインしている場合、もう一度ログインすると、新しい Webtop セッションが開始されます。既存の Webtop セッションに影響はありません。 ユーザーがログインしている場合、もう一度ログインすると、Webtop セッションが再配置されます。古い Webtop セッションは終了されます。

Webtop セッションは、ユーザーのログイン時に Secure Global Desktop アレイのメンバーによって開始されます。

Webtop セッションの管理

Object Manager で、人物オブジェクト、プロファイルオブジェクト、およびホストオブジェクトには、「Sessions」タブがあります。ここには、そのオブジェクトに関係するすべての Webtop セッションが表示されます。たとえば、ある特定のプロファイルオブジェクトに関係するすべての Webtop セッションなどです。

「Sessions 」タブでは、各 Webtop セッションの詳細情報を表示したり、特定の Webtop セッションを終了して Secure Global Desktop からユーザーをログアウトさせたりすることができます。

また、tarantella webtopsession コマンドを使ってコマンド行から Webtop セッションを操作することもできます。

エミュレータセッション

エミュレータセッションは、ユーザーが Webtop 上のリンクをクリックしてアプリケーションを起動した時点で始まり、通常はアプリケーションを終了した時点で終わります。

Webtop セッションの場合と同様に、ユーザーのタイプがエミュレータセッションの動作に影響を与えます。匿名ユーザーまたは共有ユーザーの場合、エミュレータセッションは、Webtop セッションの終了時に、必ず終わります。それ以外のユーザーの場合、エミュレータセッションは複数の Webtop セッション間で保持することができます。

エミュレータセッションは、アレイの 1 台のメンバー上で実行されます。各エミュレータセッションには、対応するプロトコルエンジンプロセスがあり、クライアントデバイスとアプリケーションサーバーの間で通信します。プロトコルエンジンは、アプリケーションで使われているディスプレイプロトコルを、クライアントデバイス上の Secure Global Desktop コンポーネントが認識する Adaptive Internet Protocol (AIP) に変換します。

エミュレータセッションの負荷分散を使って、プロトコルエンジンの負荷を、アレイ内の Secure Global Desktop サーバー間で分散させることができます。

各エミュレータセッションは、Secure Global Desktop を使って実行中のアプリケーションの 1 つに、それぞれ対応しています。

エミュレータセッションの再開機能

エミュレータセッションの再開機能を使うと、アプリケーションの使用をいつでも中断して、あとで任意のクライアントデバイス上で再開することができます。アプリケーションは表示されていない場合でも稼働し続けていて、たとえば、前の計算を、クライアントデバイスをシャットダウンしたあとに、別のクライアントデバイスからアプリケーションに戻って、結果を確認することができます。

各アプリケーションオブジェクトには「Resumable」属性があり、これによってアプリケーションを再開できるかどうかが決定されます。

エミュレータセッションは、Web ブラウザを閉じるなどのユーザーのアクションによっていつでも中断でき、通信障害などの予定外のイベントによっても中断されます。

再開可能なアプリケーションは、次の理由で役立ちます。

エミュレータセッションの管理

Object Manager で、アプリケーションオブジェクト、ホストオブジェクト、および人物オブジェクトには、「Sessions」タブがあります。ここには、そのオブジェクトに関係するすべてのエミュレータセッションが表示されます。たとえば、特定の人物が実行しているすべてのアプリケーションや、特定のアプリケーションサーバー上で実行されているすべてのアプリケーションなどです。

「Sessions」タブで、各エミュレータセッションに関する詳細を表示でき、セッションを終了することや、シャドウィングすることができます。セッションをシャドウィングすると、管理者とユーザーが同じアプリケーションを同時に使って対話することができます。

シャドウィングできるのは、Windows アプリケーションと X アプリケーションだけです。

また、tarantella emulatorsession コマンドを使ってコマンド行でエミュレータセッションを操作することもできます。

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