Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
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> アプリケーションサーバーの負荷分散プロパティーの編集
Secure Global Desktop の負荷分散は、アプリケーションサーバーの負荷分散のプロパティーを編集することによって調整できます。負荷分散プロパティーは、プロパティーファイルに保存されていて、テキストエディタを使って編集できます。次の 3 つのプロパティーファイルがあります。
このトピックでは、プロパティーファイルの編集方法と編集可能なプロパティーについて説明します。プロパティーの使用方法の詳細については、「アプリケーションサーバーの負荷分散の調整」を参照してください。
プロパティーの編集は、目的をはっきり理解している場合にだけ行なってください。
tier3lb.properties
ファイルには、アレイのデフォルト負荷分散プロパティーが含まれています。このファイルは、/opt/tarantella/var/serverconfig/global
ディレクトリにあります。これらの負荷分散プロパティーは、アレイのプライマリ Secure Global Desktop サーバーでのみ編集することをお勧めします。変更を加えたファイルは、プライマリサーバーからセカンダリサーバーにコピーされます。
tier3lb.properties
プロパティーファイルのプロパティーには、tarantella.config.tier3lb.weighting
のように、プロパティー名の前に tarantella.config.tier3lb
という接頭辞が付いています。
次の表は、次の構成になっています。
プロパティー | デフォルト値 | 目的 | 上書きできるかどうか |
---|---|---|---|
connectretries |
3 |
CPU/メモリーの更新を要求するために、Secure Global Desktop サーバーからアプリケーションサーバーに接続を試みる回数。 | いいえ |
listeningport |
3579 |
負荷分散サービスから送信されるデータを待機するために Secure Global Desktop サーバーが使用する UDP ポート。 | いいえ |
longtimeout |
900 |
Secure Global Desktop サーバーが次にアプリケーションサーバーへの一連の接続を試みるまでの一時停止期間 (秒)。 | いいえ |
maxmissedsamples |
20 |
失われたサンプルの数。アプリケーションサーバーが使用する CPU/メモリーデータの信頼性を計算するために使用されます。 | いいえ |
probe.listeningport |
3579 |
Secure Global Desktop サーバーからの要求 (更新の送信をいつ開始するか、など) を待機するときに負荷分散サービスが使用する TCP ポート。 | はい |
probe.percentchange |
10 |
使用される CPU/メモリーの増減率のしきい値。使用率がこのしきい値以上に増減したら、Secure Global Desktop サーバーに報告されるものとします。 | はい |
probe.replyfrequency |
30 |
負荷分散サービスが測定した CPU/メモリーの値を Secure Global Desktop サーバーに送信する間隔 (秒)。このプロパティーの最小値は 2 です。 | はい |
probe.samplerate |
15 |
CPU/メモリーを測定する間隔 (秒)。このプロパティーの最小値は 1 です。 | はい |
probe.windowsize |
3 |
CPU/メモリーの平均使用率を計算するために使用される CPU/メモリー測定の回数。このプロパティーの最小値は 1 です。 | はい |
scaninterval |
60 |
Secure Global Desktop サーバーの負荷分散対象アプリケーションサーバーリストを走査する間隔 (秒)。 | いいえ |
shorttimeout |
60 |
Secure Global Desktop サーバーが次にアプリケーションサーバーへの接続を試みるまでの間隔 (秒)。 | いいえ |
sockettimeout |
5 |
ソケットのタイムアウト (秒)。 | いいえ |
updatelimit |
5 |
負荷分散サービスがいつ更新データの送信を停止したかの計算に使用される制限。 | いいえ |
weighting |
100 |
負荷測定の重み付け (他のアプリケーションサーバーに対する相対値)。 | はい |
注 次のプロパティーも tier3lb.properties
プロパティーファイルにありますが、決して変更しないでください。
tarantella.config.name=tier3lb tarantella.config.type=server
サーバー固有の負荷分散プロパティーファイルを作成することにより、アレイのデフォルトプロパティーの一部を上書きできます。このファイルは、/opt/tarantella/var/serverconfig/global/t3hostdata
ディレクトリに手動で作成する必要があります。サーバー固有のプロパティーファイルは、アレイのプライマリ Secure Global Desktop サーバーでのみ作成することをお勧めします。このファイルは、プライマリサーバーからセカンダリサーバーにコピーされます。
上書きできるプロパティーについては、前述の表を参照してください。
サーバー固有のプロパティーファイルのプロパティーには、tarantella.config.tier3hostdata.weighting
のように、プロパティー名の前に tarantella.config.tier3hostdata
という接頭辞が付いています。
サーバー固有のプロパティーファイルを作成するには、次の手順を行ないます。
/opt/tarantella/var/serverconfig/global/t3hostdata
ディレクトリに移動します。template.properties
ファイルをコピーして、同じディレクトリに hostname.properties
という名前のファイル (paris.indigo-insurance.com.properties
など) を作成します。tarantella.config.tier3hostdata.name
プロパティーが含まれる行を見つけます。".../_ens/o\=Indigo Insurance/cn\=paris"
と入力します。tarantella restart --warm
)。注 template.properties
ファイルには、サーバー固有のファイルを作成するときに役立つコメントが記述されています。
UNIX アプリケーションサーバーのプロパティーファイルには、負荷分散サービスの初回起動時や、サービスの再起動時 (サーバーが再起動された場合など) に使用される設定が含まれています。
このプロパティーファイルは、アプリケーションサーバーの Sun Secure Global Desktop Enhancement Module と同じディレクトリにインストールされます。デフォルトでは、/opt/tta-tem
です。
これらのプロパティーの変更は、次の場合にのみ行なってください。
これらのプロパティーを変更する場合は、手動で負荷分散サービスを停止して再起動する必要があります。
UNIX サーバーのプロパティーファイルのプロパティーには、tarantella.config.tier3loadbalancing.port
のように、プロパティー名の前に tarantella.config.tier3loadbalancing
という接頭辞が付いています。
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