Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> コマンド
> tarantella Tcl コマンド
tarantella [ -hostname app_server ] [ -middleTierUser username ] [ -nobackground ] [ -nosocket ] [ -portnumber num ] [ -socket open_socket ]
Secure Global Desktop に付属しているログインスクリプトは主に、Expect を使ってアプリケーションサーバーとの通信を行ないます。ただし、それらは tarantella
Tcl コマンドも使用します。
tarantella
コマンドは、Expect の代わりにアプリケーションサーバーに接続し、接続のより細かい制御を可能にします。
ユーザー独自のログインスクリプト内で tarantella
Tcl コマンドを使用できます。指定可能なオプションは次のとおりです。
注 tarantella
コマンドが呼び出された場合、アプリケーションサーバーへの接続を確立するのは、Expect ではなくこのコマンドになります。スクリプト内で tarantella
コマンドを呼び出せるのは 1 回だけであることに注意してください。オプションの中には、ほかのオプションと同時に指定できないものもあります。たとえば、ソケット接続を指定した場合、ホスト名を上書きすることはできません。
引数 | 説明 |
---|---|
-nobackground |
アプリケーションサーバーが同じ接続上で追加のコマンドを実行できないことを指定します。 |
-nosocket |
アプリケーションの起動にほかの方法を使用することを指定します。起動方法の実装は、スクリプト作成者が行う必要があります。通常は、Expect の spawn コマンドを使用します。これを行なえるのは、X アプリケーションなど、永続的な接続を必要としないアプリケーションの場合だけです。このコマンドが役立つのは、特殊なアプリケーションサーバーを扱う場合や、既存の起動メカニズムと統合化する必要がある場合です。 |
-portnumber num |
アプリケーションサーバーへの接続に使用されるポートを上書きします。このオプションを使用する場合、最初の expect コマンドに先立って tarantella コマンドを実行する必要があります。そうしなかった場合、その expect コマンドは無視されます。 |
-socket open_socket |
指定されたオープンソケットを使ってアプリケーションサーバーに接続します。 |
-middleTierUser username |
プロトコルネゴシエーションで使用される Secure Global Desktop ユーザー名を上書きします。 |
-hostname app_server |
接続先のアプリケーションサーバーを指定します。スクリプトの TTA_HOSTNAME 変数が上書きされます。 |
tarantella -portnumber 5999
TCP ポート 5999 上でアプリケーションサーバーに接続します。
Copyright © 1997-2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.