Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> ユーザーと認証
> ログインスクリプトの Tcl コマンド
Expect を使用するだけでなく、Secure Global Desktop で提供するログインスクリプトではいくつかの Tcl コマンドも使用しています。たとえば、tarantella コマンドは、Expect の代わりにアプリケーションサーバーに接続し、接続に関してより詳細な制御を可能にします。さらに、ここで説明する他の Tcl コマンドも使用されます。
作成するユーザー独自のログインスクリプトで、次の Tcl コマンドを使用できます。
authrequest [ -normal | -changed ]
ユーザー名とパスワードに関する問題点を示すダイアログボックスを表示します。
引数 | 説明 |
---|---|
-normal |
パスワードが正しくないことを指定します。 |
-changed |
パスワードの有効期限が切れていることを指定します。 |
authrequest -normal
setbuffer [ -buffer num ] [ -output 0|1 ]
アプリケーションサーバーから読み込むバイト数を定義します。
引数 | 説明 |
---|---|
-buffer num |
バイト数を指定します。デフォルト値は 1 です。 |
-output 0|1 |
出力をオン (1) またはオフ (0) にします。デフォルト値は 1 です。 |
setbuffer -buffer 1000
clienttimer [ time ] [ message ] [ timers ]
指定された time の間、message を、進行状況ダイアログボックスに表示します。進行状況バーには、合計 timers 個のセクションがあります。
clienttimer 10 "Launching the application" 4
canceltimer
clienttimer
コマンドをキャンセルします。引数はありません。
progress [ message ]
message を進行状況ダイアログボックスに表示します。
progress "Initializing..."
locallaunch [ -start ] [ -abort ] [ -user launchspec -root launchspec ]
アプリケーションサーバーが Secure Global Desktop サーバーも兼ねている場合、起動を最適化します。
引数 | 説明 |
---|---|
-start |
最適化起動で起動します。 |
-abort |
最適化起動を中断し、標準の接続方法に戻ります。 |
-user launchspec |
ユーザーが root 以外の場合に、Secure Global Desktop サーバー上でアプリケーションを起動するのに使う接続方法を定義します。起動がデタッチされているアプリケーション (バックグラウンドアプリケーション) と起動がデタッチされていないアプリケーション (フォアグラウンドアプリケーション) に、別の動作を指定できます。
launchspec には、次のいずれかを指定できます。
|
-root launchspec |
ユーザーが root である場合に、Secure Global Desktop サーバー上でアプリケーションを起動するのに使う接続方法を定義します。起動がデタッチされているアプリケーション (バックグラウンドアプリケーション) と起動がデタッチされていないアプリケーション (フォアグラウンドアプリケーション) に、別の動作を指定できます。
launchspec には、次のいずれかを指定できます。
|
デフォルト値は -user 1 -root 3
です。
locallaunch -abort
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