Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
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UNIX または Linux アプリケーションサーバーから印刷するには、アプリケーションサーバー上で 1 つ以上の Secure Global Desktop プリンタを手動で設定する必要があります。このプリンタはすべての印刷ジョブを Secure Global Desktop サーバーにリダイレクトします。アレイに複数の Secure Global Desktop サーバーが含まれる場合は、アレイのメンバーごとにプリンタを作成する必要があります。
プリンタの設定には、Secure Global Desktop プリンタインストールスクリプトを使用します。このスクリプトにより、lp
または lpr
置換スクリプトもインストールされます。これらのスクリプトを標準スクリプトの代わりに使用することで、印刷を実行するユーザーを Secure Global Desktop が識別するための十分な情報が印刷ジョブに含まれるようになります。
Common UNIX Printing System (CUPS) を使用する場合は、追加の設定手順を実行してください。
アプリケーションサーバー上でプリンタを設定する場合は、prtinstall.en.sh
スクリプトを使用します。このスクリプトにより、プリンタ (デフォルトの名前は tta_printer
) が作成されます。このプリンタは、アプリケーションサーバーの印刷ジョブを Secure Global Desktop サーバー上のプリンタ (これにも tta_printer
という名前が付けられる) にリダイレクトします。
注 Secure Global Desktop サーバーをアプリケーションサーバーとして使用する場合は、ソフトウェアのインストール時にプリンタが自動的に作成されます。
次の方法でプリンタを設定します。
/opt/tarantella/bin/scripts/prtinstall.en.sh
を、Secure Global Desktop サーバーからアプリケーションサーバー上の一時ディレクトリへコピーします。アレイが単一の Secure Global Desktop サーバーで構成される場合は、次のように入力します。
sh prtinstall.en.sh
入力を要求されたら、Secure Global Desktop サーバーの完全 DNS 名を入力します。
アレイに複数の Secure Global Desktop サーバーが含まれる場合は、アレイ内のメンバーごとにプリンタを作成します。次のように入力します。
sh prtinstall.en.sh --ttahost DNS_name --appprinter printer name
DNS_name は、Secure Global Desktop サーバーの完全 DNS 名です。--appprinter
引数で指定する各プリンタの名前は自由に決定できますが、それらの名前は一意である必要があります。
prtinstall.en.sh
スクリプトにより、Secure Global Desktop lp
または lpr
置換スクリプトもインストールされます。アプリケーションサーバーからの印刷時にこれらのスクリプトを使用することで、印刷を実行するユーザーを Secure Global Desktop が識別するための十分な情報が印刷ジョブに含まれるようになります。
Secure Global Desktop ログインスクリプトは、ユーザーの環境変数 PATH
を設定して、置換スクリプトがシステムスクリプトよりも優先されるようにします。ただし、アプリケーションが完全パス名 (たとえば、/usr/bin/lp
) を使用している場合、または PATH
自体を変更している場合、アプリケーションを再設定して、/opt/tarantella/bin/lp
か /opt/tarantella/bin/lpr
を使用する必要があります。
次のように置換スクリプトを使用して印刷を行います。
lp -d printer file lpr -P printer file
-d
または -P
引数を省略すると、出力はクライアントのデフォルトプリンタに送信されます。
printer の指定方法は、ユーザーが Windows、UNIX や Linux、または Mac OS X クライアントのどれで印刷を行うかによって異なります。
注 次に示す設定方法のほかに、Secure Global Desktop PDF 印刷を使用する方法もあります。
Windows クライアントに印刷する場合、次のいずれかを使ってプリンタを指定します。
lp -d '\\\\PRTSERVER\\HPLJ5' filename
lpr -P label-printer filename
lpr -P LPT1: filename
UNC 名を使用するには、プリンタ名を引用符で囲み、かつ各バックスラッシュを追加のバックスラッシュでエスケープする必要があります (上の例を参照)。バックスラッシュの処理方法はシェルごとに異なるため、必要なバックスラッシュの個数は、実際に試してみないとわからない場合があります。バックスラッシュの代わりに下線を使用することもできます。次に例を示します。
lp -d __PRTSERVER_HPLJ5 filename
注 下線を使用できるのは、プリンタ名の先頭の 2 文字が下線になっている場合だけです。
「フレンドリ」な名前を使用することで、UNC 名で発生する問題を避けることができます。「フレンドリ」な名前は、/opt/tarantella/etc/data/printernamemap.txt
ファイルに設定します。このファイル内のエントリを使って、「フレンドリ」な名前が UNC 名にマッピングされます。次に例を示します。
"label-printer"="\\PRTSERVER\HPLJ5"
注 バックスラッシュをエスケープする必要はありません。
UNIX、Linux、または Mac OS X クライアントに印刷を行う場合、ユーザーは、グローバルな /opt/tarantella/etc/data/default.printerinfo.txt
ファイルまたはユーザー固有の $HOME/.tarantella/printerinfo.txt
ファイルの [UNIX]
セクションに記述されている任意のプリンタを指定できます。
lp -d A4-printer filename lpr -P color-printer filename
プリンタ名の設定方法の詳細については、「UNIX、Linux、および Mac OS X クライアントの印刷を設定する」を参照してください。
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