Secure Global Desktop 4.31 管理者ガイド
> ユーザーと認証
> 信頼されているユーザーとサードパーティー認証
サードパーティー認証を利用する場合は、Secure Global Desktop サーバーを使用する認証を行なわなくても、Secure Global Desktop へのアクセス権をユーザーに付与することができます。Secure Global Desktop は、サードパーティー認証機構を信頼することができます。これは、ブラウザベース Webtop などのクライアントアプリケーションと Secure Global Desktop サーバーが、シークレット (信頼されているユーザーのユーザー名とパスワード) を共有しているためです。
標準インストールでは、信頼されているユーザーは 1 人しかいません。ただし、次の場合には、信頼されているユーザーを追加することをお勧めします。
com.tarantella.tta.webservices.client.views
パッケージを使用して、Secure Global Desktop と同じホスト上または別のホスト上で、ユーザー独自のクライアントアプリケーションを開発する場合。信頼されているユーザーの「データベース」をSecure Global Desktop サーバーに作成して、そこでこれらのユーザーを管理します。クライアントアプリケーションは通常、1 人の信頼されているユーザーの資格情報を使用して、Secure Global Desktop サービスにアクセスします。
新規の信頼されているユーザーを作成するには、次の手順を行ないます。
tarantella webserver stop
tarantella webserver add_trusted_user username
を使用して、信頼されているユーザーを作成します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
tarantella webserver list_trusted_users
を使用して、ユーザーが作成されたことを確認します。http://server/axis/services/rpc/externalauth
にアクセスして、その信頼されているユーザーが有効になっていることを確認します。プロンプトが表示されたら、信頼されているユーザーとしてログインします。/opt/tarantella/webserver/tomcat/version/webapps/sgd/WEB-INF/classes
ディレクトリに移動します。
/opt/tarantella/bin/jre/bin/java \ com.tarantella.tta.webservices.client.views.SgdPasswd \ --encode trusted_username:password
/opt/tarantella/webserver/tomcat/version/webapps/sgd/WEB-INF/classes/com/tarantella/tta/webservices/client/views/Resources.properties
ファイルを編集します。
sgdaccess=
の後ろのテキストを、上の手順で取得した出力で置き換えます。注 Webtop の配置を変更している場合は、この手順をリモートホストで実行する必要があります。
tarantella webserver start
既存の信頼されているユーザーのパスワードを変更するには、最初にそのユーザーを削除 (tarantella webserver delete_trusted_user
) してから、前述の手順に従ってそのユーザーをもう一度作成する必要があります。
Secure Global Desktop Web サービスを使用してユーザー独自のアプリケーションを開発する場合は、ITarantellaExternalAuth
Web サービスがサードパーティー認証で使用されます。この Web サービスは、「基本」Web サーバー認証によって保護されます。したがって、信頼されているユーザーの資格情報を使用しないと、このサービスにアクセスできません。
http://server/axis/services/rpc/externalauth
URL は、Axis Web アプリケーションの構成ファイル /opt/tarantella/webserver/tomcat/version/webapps/axis/WEB-INF/web.xml
で保護されています。 /opt/tarantella/webserver/tomcat/version/webapps/axis/WEB-INF/web.xml
/opt/tarantella/webserver/tomcat/version/conf/server.xml
にあります。/opt/tarantella/webserver/tomcat/version/conf/tomcat-users.xml
にあります。
信頼されているユーザーを Secure Global Desktop サーバーに保存するには、tarantella webserver add_trusted_user
コマンドを使用する必要があります。
com.tarantella.tta.webservices.client.views
パッケージを使用してユーザー独自のクライアントアプリケーションを開発した場合は、ブラウザベース Webtop と同じ方法 (前述の手順 3 を参照) で、開発したアプリケーションの信頼されているユーザーの資格情報を保存できます。それ以外の場合は、資格情報を保存する方法を新しく開発する必要があります。
信頼されているユーザーに変更を加えた場合は、必ず Secure Global Desktop Web Server を再起動してください。
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